｢私には持病は全く無い｣と、言いきれる方は、まずいないでしょう。
肩凝り・腰痛・偏頭痛、あるいは胃腸虚弱・便秘・神経性胃炎など、誰にでも一つ位は身体の悩みを持っているはずです。
このような慢性病は、治らないと思っていませんか？
注意したいのは、普段から慢性的に痛かったり、調子が悪かったりした場合、それが当たり前になってしまい、ほったらかしにしてしまうようになってしまう事。
以前、関西や東北の震災の時に現地でボランティアの看護に当たった薬剤師の方に話を聞く機会がありました。
直後から救援物資とともにたくさんの救命救急薬が届けられ、薬剤師さんたちはその振り分けに大わらわだったそうです。
その時一番困ったのが、糖尿病や降圧剤などの、いわゆる慢性病の薬を配る時で、なんと、持病を持つ人たちのほとんどが、自分の飲んでいた薬の知識がなかったとの事です。
糖尿病は薬を飲まなければすぐに血糖値が上がります。
また降圧剤も普段高い血圧を下げるために飲んでいるものです。
非情の場合で、とっさに薬を持ち出す事が出来なかった事情は分かりますが、｢せめて持病の薬ぐらい｣よく理解して飲んでほしい、と、その薬剤師さんは嘆いてました。
これは、いかに自分の持病について、理解しようとしてない証拠でしょう。
お医者さんが処方する薬任せであり、
もし、薬が無かったら、自分の身体はどうなってしまうのかを、全く予想してないという事ですね。
その時、印象に残ったのが、｢慢性病もいつかは急性病になる｣という言葉。
糖尿病や高血圧、あるいは心臓病など、即座に命にかかわる病気はもちろんの事ですが、たとえ腰痛でも肩凝りでも、放置すればいつ何どき急性になるかわからない。
ある重大な病気の予兆であるかもしれないのです。
だからといって、慢性病のために薬に頼りすぎるのも、あまりお勧めしたくありません。
薬は、たとえ漢方薬でも多かれ少なかれ副作用が伴うものです。
まして、長い間飲み続ければ、必ず肝臓などの他の臓器に支障を来してしまいます。
それが嫌だから、普通の人は腰痛や肩凝りなど比較的軽い症状なら我慢してしまうのでしょう。
慢性病は治るものではない、とあきらめる前に、痛みやだるさから解放されて晴れ晴れとした自分を想像してみて下さい。
慢性病は、その原因を確かめ、もとを正せばきっと治るのではないかと私は思います。我慢して無理をしてさらに悪化させるより、早いうちに改善させましょう。
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くちき整体療院
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