腹筋をゆるめる事には、もう一つ、大事な意味があります。
中医学では、腹部の小腸、ちょうどおへそのあたりを｢丹田｣といい、生命エネルギーをたくさん発揮させる非常に重要な場所と考えられています。
その｢丹田｣とは、燃え広がる炎の意味。
小腸を始めとした消化器官は、食物から栄養をとり、それをエネルギーに変える働きをしています。
消化器の働きが悪くなれば、消化吸収がうまくいかず、エネルギーが身体全体に行き渡らなくなってしまいます。
つまり、胃腸は人間が生きていく上で
最も重要な部分とも言えるわけです。
栄養を十分摂取できなければ、自然治癒力を発揮することもできず、当然のことながら、身体の抵抗力も弱まり、疲れやすく、病気にかかりやすくなります。
実際、腰痛に悩む人は胃腸の調子が悪く、そのため新陳代謝にも支障を来たし
、食べ過ぎでもないのに太ってしまう人も多いのです。
肥満はさらに骨盤を圧迫し、筋肉の緊張を高めて痛みを増すという悪循環になりかねません。
何度も言いますが、中山式自然療術ではの腹筋をゆるめるという操作は、お腹を揉みほぐし、腹部の凝りや張りを取って、胃腸の働きを刺激する効果があります。
健康な人のお腹は、つきたてのお餅のように温かみがあり、ふっくらと柔らかいものです。
ところが肥満の人のお腹は、一見膨らんでいますが、触ると冷たく、ところどころに凝りや張りがあります。
それは肩や背中と同じように、その部分の血液が滞っており、血管が縮んで硬くなっているからです。
腹筋をゆるめる操作を入念に行って血液の流れをよくし、凝りや張り解きほぐす必要があるのです。
実際、肥満の人やその他の病気、例えばガンなどの重大な病気の人のお腹でも、施術を続けていくうちにふっくらと柔らかくなり、温かくなっていきます。
血行がよくなり、それに伴って胃腸の働きが活発化していくわけです。
まず、胃腸の機能をよくする事。
それが自然治癒力を高める為の早道でもあるのです。
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くちき整体療院
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